人の動きに合わせてソフトを操作するっていうコントローラは過去にいくらでも存在する。
Wiiリモコンは技術的には新しいものであれ、発想的にはぜんぜん新しい物ではない。
過去に存在した特殊なコントローラはそれぞれがそれぞれのソフトに対して特化されていて、
特定のソフトを遊ぶための専用ハードのような意味合いが強かった。
あるソフトを遊ぶためにわざわざ後から特殊なコントローラを買い足さなければならない状況は、
間違いなく一般ユーザーから見ればすげぇ高い敷居なのだと思うし、
これが今までの特殊コントローラが爆発的にはヒットしなかった原因の一つだとぼくは考える。
Wiiのすげえと思うところは、逆にこのイロモノコントローラを汎用型にまとめ、
標準装備としてぶちこんできたところに尽きると思う。
特殊コントローラが標準についていれば、別にあとから特別なものを買い足さなくてもなんか変わった操作ができる。
当然、ソフトメーカーも標準のコントローラをターゲットとした新しいユーザーインターフェイスのソフトの開発を行うし、
みんなが既に持っているコントローラを使用するわけだから、
新たに自前でコントローラを考案、販売のリスクを負わないで済む。
PS3Xbox360でも追加ハードとして、Wiiリモコンのようなものを開発することは、
性能的にも技術的にも全く問題がなくできるだろう。
だけど「買ったときから付いてくる」という素敵な状況は生み出せないわけだから、
当然ユーザーは後から買い足さなければならないという敷居がある。
追っかけて同じことをやっても絶対Wiiの様なヒットにはならないと思う。

あともう一つ、Wiiがすごいかもしれないと思うこと。
Wiiの批判をする人や、Wiiをもうやらなくなってしまった人たちが割と口をそろえて言うのが、
Wiiリモコンはすぐ飽きる」
ということ。
ぼくも実際そう思うんだけど、ただこのWiiリモコンの存在が従来のゲーム機と同等の立ち位置ではなく、
グローブや、バドミントンラケットに近い存在だったらどうだろうか。
キャッチボールやバドミントンは確かにしょっちゅうはやらないけど、
休みの日はたまにやるなんてこと多くの人に経験があると思う。
そこには
「飽きちゃったからもうやんない」
みたいなシチュエーションってあまりなさそうな気がする。
従来ゲーム機からの移行ではなく、従来のリアルな遊びからのリプレースということになったら、
飽きを超越してWiiってすげえことになるんじゃないだろうか。



でも興味ないからぜんぜんいらない